厚生労働省は、介護福祉士を目指す学生を対象とした学費貸付制度を拡充する方針を決めたようです。安倍政権が掲げる「介護離職ゼロ」に向けた介護人材の確保策として、政府が月内にまとめる1億総活躍社会の実現に向けた緊急対策に盛り込まれる見込みだそうです。利用者数をいまの年3千人程度から少なくとも倍増を目指し、今年度の補正予算で財源を確保するよう財務省と調整するとのことです。
この貸付制度は介護人材の育成が目的で、大学や専門学校で国家資格の介護福祉士を目指す学生が対象。現在は月5万円の学費のほか、入学時と就職時に各20万円の準備金などを無利子で貸す制度。卒業後に介護や福祉業界で5年間働き続けると返済は全額免除されるそうです。
利用者は毎年3千人前後いるようで厚労省によると、卒業後に介護現場などで5年間働いて全額返済が免除された人は利用者の8~9割に上るということで奨学金返済地獄を味わっている普通の大学生に比べると恵まれているのか縛られているのか微妙ですが、本人の希望で介護業界に進みたい学生には朗報だと思います。介護人材不足の解消に一定の効果をあげられると良いですね。

昔々、看護師がお礼奉公で病院に勤務すると貸付金が免除されるのと同じ発想ですね。ちょっと笑えます。