美薗会 理事長ブログ

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中流から下流老人へ

何を今更感ですが最近のネットで下流老人という書籍がよく紹介されています。
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以前は、低賃金の仕事に就いていて、老後に無年金や低年金で苦しんで生活保護を受給しなければならなくなる、というケースが比較的多かったように思います。
 しかし最近は現役時代に、比較的所得が高かった人たちが相談に来られるケースが増えています。貧困に転落した理由はさまざまです。本人の病気やケガで医療費がかさんだ結果だったり、子どもなど家族の病気で、看護や介護が必要な状態が長引いた結果だったり。もう1つ、最近増えているのが単身世帯の貧困です。
 もともと独身だったり、離婚や死別で1人暮らしとなった方々なのですが、特に男性は貧困に陥りやすい。たとえば、元地銀マンだった67歳の男性は、離婚をして妻と資産や年金を折半。月額12万円の年金暮らしをしていたのですが、あれこれ散財して家賃を払えなくなり、アパートを追い出されて、公園で生活をしていました。認知症の症状もありました。
 今の若い世代はまだしも、60代、70代の男性たちは、仕事一辺倒で生きてきた方が多い。結婚している割合は高い世代なのですが、離別や死別で1人暮らしとなった場合、極端に生活能力が低いのです。家は荒れているし、食事はすべてコンビニ弁当か外食。当然、栄養が偏ります。病気になるなどして、だんだんと体が弱ってきて、要介護状態にまでいってしまう。
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とまぁこんな感じの内容ですが、こんな事は20年も前から分かっていた事で最近めっきり老人が増えた為に目立ってきただけで生活保護高齢者と合わせ下流老人が一斉に要介護状態になる2025年からの高齢者施策で最も重要な事は、費用対効果の一言につきると思います。
如何に費用をかけずに介護し看取っていくかに特化し中流以上の高齢者には自立して頂くしか手はないと感じています。
しかしながら中流老人以上しか利用できない小規模介護施設やユニット型特養・サービス付高齢者住宅などを国の施策として行っている現在は間違った方向にあると強く思っています。

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