今朝の日経によると厚生労働省が昨年導入した「病床機能報告制度」に対し都道府県が将来的に必要と推計した病床数になるよう医療機関に機能の変更を要請し地域の実情に合わせた病床数を目指すようです。病床をどのような機能に分けるのかは、下記の4種類に分類されるようです。
① 高度急性期機能
② 急性期機能
③ 回復期機能
④ 慢性期機能
機能を分ける目的は、完治を目指す「とことん型」の医療に対し癒す医療の「まあまあ型」という新たな発想を提案するようです。従来の医療では「とことん型」の病床が過剰になる見込みと書いてありますが、本音は医療費削減のため「まあまあ型」の病床を増やしたいのかも知れません。
「まあまあ型」の病床でもある程度病院経営が維持できるのであれば問題なく進むと思いますが今回の介護報酬改正のように内部留保金ありきで大幅な報酬削減のような発想であれば地域医療を支えてくれている医療機関の存亡に関わるかも知れません。
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高度な医療と国民皆医療保険という大成功の政策が生み出した世界一番の長寿社会も社会保障費の膨大と人口減少というリスクを抱え大変なことにならなければ良いですね。