厚生労働省が大きな路線変更を新聞で報道する時は、日本経済新聞だけが記事を掲載し読売や朝日には、まったく掲載されてない事は以前このブログでも書きましたが、今日の日経朝刊に療養型病床の廃止延期と特養のユニット化路線変更の記事がさり気無く掲載されていました。
本日の新聞でユニット型特養は「実現困難なユートピアのようなもの」と厚労省の省内でも囁かれ整備費でも負担が重く介護報酬も高めに設定されている為、自治体からも強い反対があり特養個室化の旗は残こすものの、プライバシーに配慮した多床部屋特養を積極的に認めるよう方向転換を図る模様です。
予てより誰が考えても重介護から看取りまで在宅で行う事など無理だと強く主張してきましたが、やっと厚労省の皆様にも想いが伝わったようですが、今更なんだかなぁという気持ちです。
無駄に広い居住面積や華美な建築を改め低額で利用でき終末ケアまで提供できる新たな介護老人福祉施設を全国で展開し療養病床にかわる新しい施設を目指して貰いたいものです。
プライバシーや居住環境を認知できる間は在宅で十分生活できるので、その後の対策を早急に検討し重介護や入院できない医療(痰の吸引や胃ろう栄養や褥瘡の手当てなど)行為が必要な人が各自の年金の範囲で利用できる福祉施設が必要だと思います。
ケアハウスや筋トレ型ディサービスなど過去にも方向転換で悲しい結果になった施策を見てきましたが、特養全体の30%も整備してしまったユニット型特養の今後の展望はどうなるのか、我が法人にはまったく関係ないですがとても不安です。