新宿成子坂下の名もなき栄養士養成校を卒業し、初めて就職した会社の親会社だった多摩市にある元結核隔離病院で最後は、慢性期病棟だった病院が、昨年末をもって閉院したらしい。
とある全国的M&Aで急成長している法人に買収されたのであるが、当初の予定通りなのか黒字の社会福祉法人は残し、超慢性赤字の病院なので閉院したのか確かではないですが、悲しい現実です。
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就職した当時は、長男理事長の定年後間もない友人の方が、経営立て直しに奮闘されていて、何故か、子会社職員だった自分に応援要請の命令が下り、暇な本業の傍らに書類整理などに行っていました。
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元々結核病棟だったので野戦病棟のような病床もあって戦争映画を彷彿させるレトロな大部屋が懐かしいです。結核が完治しても引き取り手のいない高齢者救済の為に就職した特養を立ち上げたと玄米大好きな理事長先生がよく言っていたのも懐かしいです。
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個人的には、定年の還暦前に就職した会社が、M&Aで吸収合併され親会社も閉院し更地になるようで、30年前あのまま残っていたらと思うと寒気がします。一歩間違えたら奈落の底に転落し惨めな老後と成るところでした。
時の流れなので誰が悪い訳ではないですが、今を大切にしていきたいと思います。